※巡回監査士は、コンサルタント系の民間資格認定団体では最も権威のある公益社団法人全日本能率連盟の登録資格です。
この資格は、主に税理士事務所及び税理士法人に勤務する職員を対象とした資格で、事務所職員の育成及び資質向上を図ることを目的としています。
ビジネスで求められる働きや知識・能力を身につけていくためには、実際に現場で学ぶことが一番効果的です。
当社では社内研修や外部のセミナーを通して、必要な知識・能力を適切に身に付けられるよう取り組んでいます。成長に応じた段階的な学習を重視しています。
日々の業務の中で、上司や先輩社員からの指導・アドバイスを通して、社員の知識・能力を伸ばしていくチャンスを大切にしています。
立場や役割ごとに成長の指針となる行動規範を設け、目標を明確化することで、個人のスキルアップを支援しています。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
専門的知識レベル | 上司の指示に従って、所内業務が一通りできる。 巡回監査の補助業務を通じて決算・申告までの業務の流れを一通り理解できる。 | 自ら業務計画をたてて巡回監査から決算・申告までの業務を一通り単独でこなすことができる。 TKC方式の自計化を推進できる。 | 巡回監査において基本的な税務の判断ができる。月次決算データをもとに決算対策が立てられる。 書面添付に必要な添付書類を作成できる。 | 中小規模法人の会計・税務の指導ができる。 | 顧問先に頼りにされる巡回監査士となる。 税務調査時の説明ができる。 |
業務スキルレベル | TKCシステムおよび税法(法人税・所得税・消費税)の体系と仕組みが理解できる。 科目配置基準、消費税課税区分、会計処理マニュアルを理解できる。 | 法人税・所得税・消費税の参考書・TKC税研データベースを見て、基本的な税務の判断ができる。 中小会計要領を理解できる。 | 経営分析・利益計画・財務分析が分かる。 | 同左 | 初期指導ができる。 |
必要資格レベル | 日商簿記2級合格 | 巡回監査士補合格 | 巡回監査士合格 | ||
求められる仕事の姿勢 | 税理士法・所内規定・時間を厳守できる。 進んで整理整頓、清掃ができる。 | 関与先の問題点や経営者の要望を正しく掴み、所長・上司に報告できる。 新人に模範とされる先輩となる。 | 新人に自分の経験をもとに計画的指導ができる。 | 同左 | 経営者に適時に適切な財務アドバイスができる。 |
研修 | 新入職員研修プログラム 初級職員研修プログラム 税務情報システム研修会 FXクラウド導入研修 | 巡回監査士補養成講座 税務情報システム研修会 FXクラウド活用研修 経営支援実務研修会 | 巡回監査士養成講座 税務情報システム研修会 FXクラウド活用研修 経営支援実務研修会 | 同左 | 同左 |
当事務所が会員となっている「TKC全国会」では、会員事務所の職員向けに様々なオンデマンド研修プログラムが用意されています。
その中で入社後、まずは新人職員研修プログラムを受けていただきます。未経験の方でも分かりやすい基本的な内容となっており、税理士事務所の仕事とは何か、ビジネスマナー、給与計算のやり方、科目についてなど、税理士補助業務に必要な事柄を学びたいときに学べる研修です。
少しずつ経験を積み、資格取得を目指す場合は「巡回監査士補」また「巡回監査士」の受験準備の講座も受けていただきます。これらの資格は公益社団法人全日本能率連盟の認証資格であり、TKC全国会が推奨。決して簡単に取得できる資格ではありませんが、業務に役立ち、顧問先さまからの信頼度もアップします。合格者には資格手当を支給。また、研修は勤務時間内にも受講でき、受講料および資格試験の受験料は事務所が全額負担します。
TKC全国会には他にもフォローアップ講座や税制改正などについて学ぶ研修プログラムがあります。
所得税、法人税、消費税についての研修、各種システムの操作研修など実務に即した内容となっており、実際の業務に大きく役立つことから当事務所としても受講を推奨。また、DX化にともなうTKCのFXクラウドシステムの操作も学ぶことができ、新人職員にとっても大変参考になります。
これらの講座は随時行われ、受講料は事務所が全額負担。新人だけでなく、経験を積んだ職員についても常に学習意欲を持ち続けることは大切です。ご自身のスキルアップや最新の税制、会計基準についての知識の更新に役立ちます。問題解決能力や分析力が向上し、実務に即したケーススタディやシミュレーションが行えるので、業務における専門性が高まり、顧問先さまへのサービス向上と深い信頼関係の構築につながります。
TKC全国会以外にも、税理士事務所職員を対象とした研修会は参加を推奨しています。
当事務所は「東北税理士会」の会員でもあり、東北税理士会主催、あるいは東北税理士会から紹介された各種研修会に参加することができます。その多くはより専門的で、M&Aや事業承継、補助金などについて深く学ぶことができる内容です。事務所にいるだけでは分からない金融経済の動向やトレンドなど、業務において常に最新の知識を持つことができ、顧問先さまに対するコミュニケーションにおいても適切なアドバイスを提供することにつながります。
また、これまでと違った視点やアプローチを学ぶこともでき、知識だけでなく業務に対する視野が広がることも期待できます。さらに、ご自身の業務に新たなアイデアや改善点を取り入れることが可能。事務所が推奨する研修会だけでなく、それ以外に有益な研修会を自ら見つけて受講することもできます。その場合でも受講料は事務所で負担します。